取替・板金工賃の算出方法
取替(脱着)工賃は作業に要する時間をメーカーがあらかじめ設定し、指数化されています。
それに各工場独自のレバレ-ト(=時間単価:一般的に¥6,000~¥8,000)をかけあわせて算出されます。
工賃は「レバレート」×「取替指数」
板金については工場毎に設定された「レバレート」というものが存在します。1時間かかる仕事でいくら、という基準です。
「取替指数」については自研センターと保険会社が決定した「このメーカーのこの車のこの部品を取り外すにはだいたいこれくらい」という指数表が存在し、見積り時に使用されます。
例 / 平成16年式スズキ・ワゴンRのフロントバンパー
松下モータースのレバレート=¥6,000
取替指数=0.7
¥6,000×0.7=¥4,200(+消費税)
となり、工賃¥4,200(+消費税)にバンパーの部品代等がプラスされて修理費が決まります。
板金作業はその損傷程度によって変わります
各車種・各部品ほぼすべてにおいて上記のような指数が設定されていますので、各修理工場間の(取替脱着のみに関しての)料金差は各工場が独自に設定しているレバレ-トの差が反映されてきます。
ただし、板金作業に関してはその損傷程度によって作業時間が変わってきますので、このような指数はありません。
実際の車を見てお見積りさせていただきます。
車のボディ外装部
車のボディ外装部を大まかに分けると図のようになります。
ルーフ・バックパネル(リヤバンパーを外したトランクパネル下部の鉄板部分)・リヤクォータパネルは車体本体に溶接されているため、交換には時間・手間・費用がかかります。
その他の部分はネジ止めされているので、比較的簡単に交換できます。
外装部品の種類
新品(メーカー純正部品)
自動車メーカーから供給される部品です。バンパーなど一部の樹脂部品では塗装されたものもありますが、基本的には塗装されていない状態で供給されます。
新品外品部品
自動車メーカー純正部品ではないが、新品の部品になります。需要の多い部品にのみ供給設定されています。価格はおおむね純正部品の7割~9割程度です。
リビルト部品
中古部品を修復・再生し、外装部品の場合下地処理(サフェーサー)まで施した状態で供給されます。価格は新品の6割~8割程度です。
中古部品
廃車両から取り外したままの状態で供給される部品です。程度に差があり、色や価格もまちまちです。
板金塗装料金 / 例
バンパー塗装
■ バンパー部分塗装:¥12,000~
バンパーを車体から取り外さずに損傷部分のみの部分塗装です。
バンパー1本塗り
■ バンパー1本塗り:¥25,000~
バンパーを車体から取り外してバンパー1本すべてを塗装します。バンパー脱着工賃(¥2,500~)が別途かかります。
外側パネル1枚
■ 右側ドアパネルのみ、トランクパネルのみ等:¥28,000~
CAUTION
※上記の例はあくまで塗装工賃のみの金額です。大きな歪みや深いキズがある場合は別途板金・キズ修正のための工賃が発生します。
※塗色によっても価格が変動します。一般的に白色が最も安く、2コートメタリック系、3コートパール系と除々に高くなっていきます。